月 日 曜     日  記  ・  予  定  ・  構  想  ・  覚  書   備    考
2月3日(火)
2月2日(月)
2月1日(日)
 31日(土)  「授業の名人・有田和正・野口芳宏イン鹿児島」
 30日(金)  イベント会場準備&「有田和正先生を囲む」夕食会 イベントの道具
 29日(木)
 28日(水)
 27日(火)
 26日(月)
 25日(日)
 24日(土)  DFT学習会(?)に参加  夕食会・懇親会の参加人数の連絡
 23日(金)
 22日(木)
 21日(水)  イベント申し込み締め切り(当日受付除く)
 20日(火)
 19日(月)
 18日(日)
 17日(土)  昨日の授業の続き。

 「できる学習クラブ」は画面をクリックするだけで授業を進められる優れものである。
 昨日の授業参観はこれ中心に進めた。
 4年社会「地図記号」のところをクリックすると、次の画面が出てきた。

  博士の絵、「地図記号の学習をしましょう」の学習課題。
 
 子どもたちに読ませた後、すぐに「次へ」をクリック。
 すると、「町の全景を上から見た絵地図」が現れた。
 その画面にある「山や畑」のところをクリックすると、地図記号付きの絵地図が現れた。
 それぞれの場所は、絵ではなく、地図記号で表されている。田んぼや畑
だったら、そこにある稲や野菜の絵ではなく、地図記号が記されているのである。
 
 まず、果物の地図記号を指した。そして。
 「これは、何の地図記号でしょう?」
と発問。全員を指名。全員が「果物畑」「果樹園」と回答。
 その後、
「では、黒板に絵とかを書いて理由を説明しなさい。
 誰からでもどうぞ。」
と指示。5、6人がダダッと前に出てきて説明を始める。
 「地図記号がりんごやみかんの形に似ている」「果物が木になっている形になっている」などの理由が挙げられる。
 理由の発表後、正解を告げる。
 「では、この地図記号のところをクリックしてみましょう。」
 すると、地図記号は「果物畑」の絵に変わる。

 このようにして、その後「水田」「竹林」「茶畑」などの地図記号を扱っていった。 
 
 16日(金)  本日授業参観・学級PTA。
 授業参観は「地図記号」の授業。
 NECの「できる学習クラブ」のソフトを使って授業を行った。

 まず、黒板に全員を集めた。
 そして、「温泉」の地図記号を書き、
「これ、何のマークでしょう。」
と発問。
 全員の子どもが挙手。そこで「理由まで説明できる人、前で説明しなさい。」と指示。多くの子どもが、温泉マークを指しながら、説明を始めた。
 次に、学校の地図記号「文」を書く。
 同様に「何のマーク?」と発問。ほとんどの子が「学校」と答える。
 「理由まで説明できる人、手を挙げて。」と聞くと、ほとんど手が挙がらない。頭をひねる子どももいた。
 そこで、「近くの人・隣の人と理由を相談しなさい。1分間です。」と指示し、学校の地図記号ができた成り立ちをまず考えさせた。
 理由の発表後、次のように言った。
 「このようなマークは、どこで見たことがありますか?」
 多くの子どもが「地図」「地図帳」と答える。
 そこで、
 「このマークの名前は、正確には、地図何とか言います。
  地図○○と言いますか。」
 これは、すぐに出てきた。「地図記号」である。
 そこで、「今日の勉強は、地図記号をする」ということを告げて本題に入っていった。
 
 その後、子どもたちを席につかせ、「できる学習クラブ」を使って授業を進めていく。
 この続きは明日の日記で。
 15日(木) 
 14日(水)  宇佐美氏の宣言文の続きである。















 13日(火)  私は宇佐美寛氏の本が好きである。
 この2、3年出ている著作集を除いて、ほとんどの著作を持っている。
 全部で20冊ちょっとである。
 私にとっては氏の1冊1冊が「バイブル」のようなものである。
 私の書く論文・文体は、氏からの影響大である。
 
 1月5日にミニDFTが天文館であった。
 そのとき、私は、MZ氏に「日本教育技術学会」立ち上げのときの宇佐美氏の宣言文の話をした。
 宣言文そのものの書き方に大変感銘し、そこで主張されている「『研究と実践の関係』の一節は本当にいい、宇佐美氏のその主張は本当に素晴らしい」という趣旨の話をした。
 以下に「日本教育技術学会」創立宣言文を引用する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  新しい学会、「日本教育技術学会」を創ろう。
  左の趣旨による。

  教育内容・教育方法の研究は、教育現場の実践を批判・修正し、新たな
 実践を創り出すのに寄与するようなものであるべきである。つまり、現実
 の実践に対して責任を負うべきものである。また、研究は実践を導くととも
 に、実践によってためされ、批判・修正されるべきものである。
  研究と実践とがこのように相互に鍛えあうきびしい関係が必要である。
 いいかえれば、研究と実践の間に精神の活発な往復運動が持続している
 べきである。
  研究・実践のこのような相互関係が欠けたところでは、研究も実践も堕 落する。研究は内容空疎な虚飾にすぎなくなり、実践は方向の意識なき  泥酔の状態になる。
   「教育技術研究 No1」(日本教育技術学会編。明治図書)P289より 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 上で主張されている「実践と研究の関係」を初めて読んだときは、いたく感動した。これほど端的に。しかも骨太に説得力を持って訴えている文はないと思った。
 そして、「私もこんな書き方ができるようになりたい」と憧れを持った。
 おそらく「実践と研究との関係」をこれほど端的にしかも内容が持って言い得ているものはないだろう。
 何より「気に入った」のは、教育内容・教育方法の研究は、「現実の実践に対して責任を負うべきものである」という主張である。
 「教育現場の実践を批判・修正し、新たな実践を創り出すのに寄与するような」研究でなければ、その責任を果たし得ていない、ということである。
 この「潔い」主張には本当に感銘した。
 
 そして、この「宣言文」はまだ続く。
 それは明日の日記で。
 
 12日(月)  おとといの新年会のこと。

 おととい、風邪で体調不良だったため、学習会後の懇親会は一次会で失敬した。私にしては珍しいことである。
 飲み始めてから1時間後ぐらいから「もうダメだ」と思った。
 それからしばらく、「飲む」の休み、ひたすら休憩。
 話もほとんどせず、押し黙った状態。
 「もう帰ろうかな」と、7時前から思い出す。
 しかし、せっかくの新年会。そして幹事。
 しばらく様子をみた。
 8時半頃から少しよくなった。
 そして、1次会終了まではどうにか付き合うことができた。

 新年明けで1番楽しみにしていた「飲み会」だっただけに、1次会までしか参加できなかったのは残念。
 そのことを店を出たときにU氏に語ると、「明日また電話をくれたら、一緒に飲めますよ」との一言。その気遣いありがたかった。
 私としては、HT氏、U氏、HG氏とさらに語りたかったが(イベントのことも含めて)、これ以上付き合うと、あとは「忍耐の呑ん方」になってしまうので、
失敬した。
 帰りはYZ氏に送ってもらった。深く感謝!!

 そして、翌日となる昨日11日。
 大分体調は戻っていたが、「飲む」のは控えた。
 そして、今日。ほとんど体調は戻っている。
 寝起きも悪くなかった。

 来週の週末以降、また「やれたら」と思う。
 
 11日(日)  斎藤喜博全集(国土社)第8巻を読む。
 第8巻は「一つの教師論」「現代教育批判」「私の意見」の三つの章からなる。総ページ数およそ450ページ。
 1ページ1ページが中身が濃く、大変面白い。
 一読して感じた斎藤氏の印象は次の通り。

 1 本当に「現場人」であり、「実践の人」であるということ。
 2 「具体的にどうすることが教師の仕事であるのか」を子どもや現場に即
  して考えた人であるということ

 午後から鹿児島市内の「満遊書店」に出かける。
 初めて入ったが、2階の書籍コーナーの規模には驚いた。とてつもない数の本。
 「ここにこれば全ての本が手に入るのではないか」と思わせるぐらいの本があった。
 ただ残念だったのは、単行本のところが作業中で入れなかったこと。
 また行こうと思っている。
 10日(土)  「教育サークル・モア」学習会&「ジエイタイ」訓練会

 1 時間  13:15〜17:00
 2 場所  伊集院町中央公民館
 3 内容
  1 国語・詩「卒業」〜卒業を前にしてやりたい授業〜(H氏)
  2 ミニネタ「この絵は何の果物・野菜?」〜簡単な絵と色〜(徳田)
  3 局面指導「席替えの仕方〜学級づくり〜」(U氏)
  4 言葉遊び〜暗号を解く・折句など〜(HG氏)
  5 社会「金閣」〜修正案〜(YZ氏)
  6 局面指導「転入生が来て最初に何をするか」(U氏)
  7 社会「日本国憲法」〜前文の読み取りから〜(HT氏)
  8 英会話「What's for lunch?(昼食何にする?)」(MZ氏)
  9 理科「物の温まり方」〜単元導入の授業〜(徳田)
 4 参加者
   MZ氏、U氏、HT氏、O氏、YZ氏、HG氏、徳田の8人

 新年最初の学習会。
 いつものように模擬授が中心。内容は、国語・社会・理科・英会話・学級づくりと多種多様。
 学習会は、メンバーの模擬授業を受けられるのもいいが、もう一つの魅力は何と言ってもその「授業案」や「構想プラン」をいただけること。
 これは本当にありがたい。
 それに今日は教材グッズもいただくことができた。
 学習会は、振り返ってみるに、次のようにいろいろな恩恵が受けられる場所である。

 1 模擬授業をすることで、自分の考えた授業プランを実地で試すことがで  きる。
 2 メンバーを前にして模擬授業をし意見をもらうことで、授業の力量を高   めることができる。
 3 学習会に参加することで、教材や授業に関わる情報量が増える。
 4 メンバーから授業案や教育に関わる資料をいただける。
 5 学習会や懇親会に参加することで、多くの元気とパワーをいただける。
 
 まだあるだろう。
 学習会に参加し、積極的に関わることで多くの「利」をいただくことができるのである。
 
 今日の私の模擬授業のメインは「9 理科『ものの温まり方』」。
 時間がなかったが、10分限定で時間をいただき、させていただいた。

 「金属・水・空気の温まり方」を学習する単元の導入の授業。 
 「どちらが先に温まりますか?」「どのように温まっていきますか。こう温まっていく、ということを矢印で表しなさい。」が全体を貫く発問・指示。
 「変化のある繰り返し」で授業を構成し、子どもたちの生活経験をもとに予想・討論させ、「ものの温まり方」に関わる内部情報を引き出し、単元学習に対する興味・関心、意欲を高めようと意図したもの。
 原型は8年前の実践。

 3学期教材であり、メンバーの中に同じ4年担任もいたので、やろうと思った次第。
 過去の指導案・授業記録つきの学級だよりも資料として一緒に添えた。
  
  9日(金)  
  8日(木)  今日から3学期開始。
 2週間ぶりに会う子どもたち9人は、いたって元気だった。
 「休みボケ」とか関係のない子どもたちである。
 
 4時間目の学級活動の時間に通知表や課題帳を集める。
 そのとき、各家庭から返したもらった通知表をめくりめくり眺めていった。
 私が「眺めた」のは、「家庭から」の欄である。
 9名全員の保護者がコメントを書いくださっていた。
 それも、全員4行以上のコメントである。
 大変ありがたかった。
 
 私は、今日配った「学級だより」に家庭向けに次のようなことを書いた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 (前半略)
  さて、年明けとともに始まるのが3学期。
  この学期で3・4年生の子どもたちとの生活も終わりです。
  あと何日か、見てみました。すると、次の通りでした。

    あと「54日」

  この「54日」は、あっという間に過ぎることでしょう。
  だからこそ余計に子どもたちとの生活を「大事にしたい」と考えます。
  子どもたちとの生活の終わりである修了式の日に、

   「本当に、この1年間よくがんばったね。」
   「いろんなことをがんばり、いろんなことが上手になった・伸びた。」
   「いい学級生活を送れて本当によかった。」
   「友だちにもやさしくできた。いろんなことをみんなで協力した。」

 と、「笑顔で終えられる」3学期にしたいと考えています。
(以下略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
  7日(水)  本日代表出勤。
 学校関係の様々な事務を終える。
 例えば次のもの。

 1 ALT訪問計画作成
 2 社会科見学の見学先への連絡(松元町クリーン・リサイクルセンター)
 3 社会見学計画案作成
 4 社会見学申請書作成
 5 「学級だより」作成(A4で3枚)
 6 職員室机上の整理と書類等の分類と始末

 終日事務的なものに精を出したが、「やろうと思ったこと」の半分もできなかった。
 しかし、肝腎なものは終えることができたので、とりあえずよかった。

 夕方6時からは、集落の子ども会行事の「鬼火たき」。
 ちびりちびりやりながら、夜を過ごした。
 点火したのは、もう暗くなった夜の7時前。
 火をつけたとたん、今まで暗かったのがパーッと明るくなった。
 やがて火の火力は相当にものになる。
 だからこそ、寒い中周囲はとっても温かくなる。
 参加者は子ども・保護者・集落の方を含め、40人程度。
 私は11時前までいたが、大分つかれていたので、その後失敬した。
 
 例年火が完全に消えるまでいるのが、この「鬼火たき」である。
 新学期準備
  6日(火)  あさってから3学期が始まる。そして、イベントも25日後に控えている。
 今日は、以上の二つのことに取りかかった。
 まず、イベントから。次のことをやった。

 1 申込者の名簿作り
 2 申込者へ2次案内が郵送できるように、パソコンの「筆まめ」で宛名の  入力をする。 (入力さえすれば、後はプリンターで印刷するだけ。(宛名  書きを手書きする必要がない。)
 3 2次案内用の資料の作成(これはおととい済ませた)
 (1) 市内案内図
 (2) 学内案内図
 (3) 懇親会会場案内図
 (4) 最終案内

 次に3学期の授業準備。
 昨日の日記で書いた

 1 まず、全体を概観する(全体像をつかむ)
 2 それぞれの「まとまり」の内容を知る。
 3 「まとまり」の「つぼ」を押さえる。

というやり方で「3学期の授業内容」を概観していく。教師用の教科書を眺めながらである。
 以上のことをしながら、同時進行で指導計画を立てていく。
 次のように、学習内容をキーワード程度にまとめて、各単元の指導計画を立てていくのである。

  1 2けたのかけ算
   @ ○×何十の意味と計算のしかた
   A 何十×何十の計算の仕方
   B ○○×○○の計算の仕方
   C ○○×○○の筆算の仕方
   D 筆算の仕方の習熟
   E まとめ
   F ふしぎなかけ算

  2 重さ
   @ 重さくらべ(手、てんびん)
   A 1gと、そのいくつ分
   B はかりとその読み方(1kg以下)
   C 1kg、1リットル、1kgの重さ
   D はかりとその読み方(1kg以上)
   E 重さのたし算・ひき算
   F まとめ
 
 教師用の教科書を1ページ1ページ眺めながら、各時間で習得させるべき
内容や学習事項をキーワードにまとめて指導計画を立てていくのである。
 一つの単元の指導計画を作るのに、3分〜5分程度。
 それぐらいに大ざっぱにとらえて、しかし「つぼ」だけは押さえて授業内容を概観し、頭に入れていく。
 これを年明けからやっている。
 今日は、理科3・4年をやる予定。
 その後、それぞれの実践に関係のある情報を集める。
 
 明日は代表出勤。
 学期始まりの諸準備をそこで終えたい。

 ちなみに、昨夜はM氏、U氏、そして1時間だけ限定でHT氏、そして私の
計4人で天文館で飲んだ。場所は「十徳や」二官橋通り店。
 これから先のイベントの行い方など長時間に渡って、いろいろと語れた。
そして、新学期に向けてたくさんのパワーをもらった。
 また、今月10日(土)に学習会があり、夜は新年会がある。
 今後の夢や構想についてさらに語りたい。
  5日(月)  「物事への取り組みをしやすくする」には

 1 まず、全体を概観する(全体像をつかむ)
 2 それぞれの「まとまり」の内容を知る。
 3 「まとまり」の「つぼ」を押さえる。

 * 以上を頭にインプットしておけば、着手しやすくなる。
   自然と頭の中で、アイデアやら考えやらが熟成していく。
   「細かいこと」もふつふつと浮かんでくる。

 上の1〜3をするかしないかで、天と地ほどの差がある。

 ところで、*印のことで、立花隆が面白いことを書いている。
 氏の著書『「知」のソフトウェア〜情報のインプット&アウトプット』(講談社現代新書)からの引用である。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1 これから語ってみようと思うのは、知的情報のインプットとアウトプットを  長年にわたって生業(なりわい)としてつづけてきた筆者の個人的な覚書 のようなものである。
  話は三部にわかれる。インプットの仕方、アウトプットの仕方、そして、イ ンプットからアウトプットに到るプロセスである。    
                           (上記著書P8)

2 まず、インプットとアウトプットとの間について語らなければならない。材  料の仕込みが終われば、すぐにスラスラ書き出せるというものではない。 人によってバランスはちがうが、おおむね、書き出しまでたどりつけたら、 アウトプットの仕事の半分以上すんだようなものである。それくらい、イン  プットとアウトプットの間、つまり、アウトプットの準備段階が重要である。

3  「の間」(「インプットとアウトプットの間」の「の間」のことである・・徳田  註) においては、頭の中で無意識のうちにすすめられる作業が主たる役 割を果たしている(以下略・・・徳田)。
  この過程は、酒造りの工程に似ている。酒造りの肝腎なかなめの工程、 つまり、発酵過程は、酵母の手によってなされているのであって、人の手 によってなされるのではない。だから、人間の小手先の技術はあまり関係 がない。
  桶に原料をぶちこんだら、あと人間にできることは、温度調節とか、攪拌 (かくはん)して空気を入れてやるといった、環境条件の管理ぐらいしかな い。(以下略・・・徳田)
                       (同著 P146・147)

4 というよりも、最も主要な部分、つまり、頭の中の発酵過程、頭の中で考 えがまとまっていく過程そのものについて何も方法論がない。酒造りにお いては、桶に材料と酵母を入れたら、あとは酵母に頑張ってもらって発酵 が起こるのを待つよりほかにない。
  それと同じように、考える素材となるものをあれこれ頭の中に詰め込ん  だら、あとは頭の中で何か考えが熟して、人に伝えるべき何事かが出てく るのを待つしかない。
                           (同著 P149)

5 それに対して、(コンピュータに対して、ということである・・・徳田註)人間 の頭は、はるかにずさんな機械だが、それ故に、きわめて柔軟性に富ん  でいる。(途中略・・徳田)無意識層に内蔵されているプログラムが無数に あり、それを利用して、随時、アド・ホックなプログラムを無意識のうちに作 り、それを試行錯誤で改善していくことができる。
  データにしても、同じように無意識層に蓄積されているデータが無限に近 くある。そのデータを、人間の頭脳は、やはり無意識のうちに、随時引き出 して参照する能力を持つ。(途中略・・・徳田)
  人間の知的能力の大半は、無意識層にブラックボックスとして隠されて  いる。                       (同著 P153)
  
6 無意識の記憶能力の持つポテンシャルな力は、普通の人が想像するよ りはるかに大きいのである。(以下略・・・以下略)

  記憶能力のみならず思惟能力もまた、その本体は無意識下にある。い  ずれにしても、人間の知的能力の増進の要諦は無意識の能力を涵養す  ることにある・・・(以下略・・・徳田)

  では、いかにすれば、無意識の能力を高めることができるのか。
 できるだけ良質のインプットをできるだけ多量に行うことである。それ以外 に手段はない。
  いい文章を書けるようになりたければ、できるだけいい文章を、できるだ けたくさん読むことである。それ以外に王道はない。
                         (同著 P156・157)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 「いいものをアウトプット」(知的生産・知的創造)したければ、まず「いいものを多量にインプット」(多量の知的情報の獲得)せよ、である。
 今必要としている、あるいはそれと関係のある情報、それも良質な情報をとにかく多量にインプットしていくのである。
 すると、それが無意識層に蓄積され、そして無意識の能力を高め、頭の中で熟成されていくのである。
 このように、「知的生産・知的創造」にとっては、多量の情報のインプットが
不可欠である。
「考える」「生産する」「創造する」「創り出す」には、まず「多量な情報のインプット」からである。
 それさえすれば、頭の中での「発酵作用」が自然と始まるのである。

 冒頭で書いた

  1 まず、全体を概観する(全体像をつかむ)
  2 それぞれの「まとまり」の内容を知る。
  3 「まとまり」の「つぼ」を押さえる。

という形式の「インプット」の仕方は、それに関わることを生み出す(つまりアウトプットする)ことを容易にする方法である。
 頭の中での発酵作用・熟成作用をより促すことのできる方法である。

 夜ミニDFTに参加の予定。
 新年についていろいろと夢や構想を語りたい。
 「2次案内」郵送開始
 レポート・模擬授業の準備
  4日(日)  
 「物事をやり進める」

 このためには、どんなことが必要か考えてみた。
 
 1 「やるべきこと」を明らかにする。
  (1) 授業の準備・授業作り
  (2) 学級づくり
  (3) 校務分掌

  * (1)〜(3)のそれぞれ個々の計画・準備
     例 3年国語「たからものさがしに」
         単元指導計画・1時間1時間の授業計画

 2 何に(ハード面)、どのような形で(ソフト面)明らかにするかを決め・着  手する。
  (1)単元指導計画表&毎時間の授業計画案作成
  (2)
  (3)

 3 「やるべきこと」がはっきりしたら、どのようにそれにアプローチするか考  え、決める。
  (1)教育書・インターネット等から情報入手
     知的に考える
  (2)一太郎で作成
  

 4 仕事に取り組むモチベーションを高める

 5 「いつ(いつまでに)、何をする」というのを確定する。
  (1) 何日にする。
      1日の何時からする。

 6 環境を整える。
 
 7 1・2・5を覚えておける・忘れない工夫をする。
  例 紙の書き、掲示しておく。

 8 1〜5のことが日常的にできる・習慣化する努力・工夫をする。

 この中で私が弱いのは、「1 やるべきことを明らかにする」「2 何に、どのような形で明らかにするか決め・着手する」「4 仕事に対するモチベーションを高める」である。
 特に、「1」である。 
 
  3日(土) 昨日、有田和正氏の著作で感銘を受けた箇所の紹介をした。
 紹介するにあたっては、当然の当の論文を引用することになる。
 「引用しながら」、気づいたことがあった。
 それは、

  有田氏の論文を「引用する」=有田氏の論文を「視写する」

ということである。
 「名人」と言われている人の「文章を視写」しているのである。
 この「名人の文章を視写する」作業で、多くのことが学べるのである。
 昨日そのことにふと「気づいた」。
 
 「一石二鳥」どころではない。「一石三鳥」、「一石四鳥」で「学べる」のである。
 「学べる」ことを以下に考えてみた。

  1 文面に書かれている「情報」を頭にインプットできる。
  2 著者の「思考のリズム」や「息づかい」に触れることができる。
  3 「論の進め方」や「文章の組み立て方」などを学ぶことができる。
  4 「モノの見方や考え方」を学ぶことができる。
  5 平明でわかりやすい文の書き方など「文体」を学ぶことができる。
  6 引用しながら、そのときどきで浮かんできた「アイデアや考え」を記録することで、「   着想」の機会が得られる。
  7 6に関連して、「着想」したものを文章化することで、「情報をアウトプット」する機会
   が得られる。

 まだまだあるだろう。
 
 是非、名人と言われている人の文章の視写を!
 今、このことを強く思う。

 そして、そのときどきの用途に合わせ、視写する文章の種類を選んでいくのである。
 

 話は変わって・・・・・、今日は6時から親友のM氏とHT氏家族とで新年会をする予定。
 時間は6時から。
  2日(金)  今まで読んだ本を、読み返すことがある。
 今日読み返したのは次の本。

   『教師の生きがいと学び方』(有田和正著、明治図書、1999年刊)

 この本に、有田氏の教師としての生き方や、教師になったいきさつなどが書かれている。
 数ある有田氏の著作の中でも「お気に入り」の本である。
 この本を読むと、有田氏の「息づかい」を感じることができる。そして、同じ
「教師としての道」を歩んできた有田氏から多くの「勇気」と「元気」をもらうのである。

 また、この本を読むたびに、有田氏の生き方・考え方に深く感銘する。
 特に感銘したたのは次の箇所。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 わたしが、小学校1年生のとき、父が病死した。このため、母に育てられた。母は、自分の人生を犠牲にして、子ども兄弟三人を育てることに命をかけていた。このことが、成長するにつれてよくわかるようになった。
 だから、母の希望を受け入れて、わたしは「教師」になった。
 学生時代から、そして、教師になってからも、母のために勉強し、母のために仕事をし、母のために頑張ることが「わたしの生きがい」であった。
 母は、わたしが小さい頃から、「お父さんは若くして死んだから、お父さんの分も仕事をしなくちゃね。二人分勉強し、二人分の仕事をするんだよ」と、何度も何度も言い聞かせられた。このことばが、今も耳にこびりついて離れない。この母も、平成10年9月25日、静かに黄泉の国へ旅立っていった。
 怠け心が出てくると、このことばを思い出してがんばろうと思う。
                             (同著、P9より)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・有田氏の「プライベートな面」に触れることができたのは、この著書が初めてであった。「人間・有田和正」感じることのできた最初の本であった。

 有田氏は続けて言う。              
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「原稿」を書かせていただくようになったとき、1番喜んでくれたのは、やはり母だった。原稿を書くと、まず無学の母に読んでもらった。「わかりづらい」「わからない」というと、そこを書き直した。
 「教育の素人にもわかる文を書かなければ、多くの人に読んでもらえないし 理解してもらえないよ」というのが母の考えであった。「全くその通りだ」とわたしも思い、わかりやすい文を書くように今も努力している。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・「有田氏に文章がわかりやすく平明なのは、ここに原点があったのか」この箇所を読んで合点する。
 そして、「今現在もその努力されている。私も鋭意努力しなければー」この箇所を読みながら、そんなことを思う。
 
 実は有田氏の上記文面を読んだのは、先の著作が初めてではなかった。
 次の雑誌が最初だったのである。

   『現代教育科学』1月号(1998年)
    特集 教師の「生きがい」とは何か

 私は有田氏の「教師としての生きがい」の論文を初めて読んだとき、いたく感動した。それで、「有田氏と直に話したい」と思った。
 
 ところが、それがすぐに実現するのである。
 場所は、鹿児島市武町「武岡荘」。鹿児島市小社研の研修会の場において。
 懇親会の席で膝を交えながら、1対1対でたっぷりと話すことができたのである。そのとき、いたく感激したのを覚えている。
 それから1年後、何と私たちのサークルのイベントにお呼びすることもできたのである。5年前に開催した「〜総合学習はこう創る〜名人の授業・有田和正IN奄美」である。
 有田氏が「教材・授業開発研究所」を設立されてすぐに行ったイベントである。全国にある支部に先駆けて行ったイベントであった。
 このときからである。有田氏と面識ができたのはー。
 そして、それ以来、有田氏に大変お世話になっている。

 今後も有田氏から多くのことを学び、ともに歩んでいきたいと思っている。
 
  1日(木)  元旦

 おととい、部屋にあるファイルを教科別・内容別に分類する作業を行った。
 9年間からのファイルをいったんばらし、それを教科別・内容別に分けていき、新しく買ったファイルに教科・内容ごとに入れ込んでいく、という作業である。
 かかった時間は3時間半。
 何週間前もやったが、今日はその続き。
 これで8割5部程度が終わった。

 さて、部屋にある、これまでの学習会のレポート・授業案等を納めたファイルの数を数えてみた。
 すると、300冊近くあった。
 随分とたまったものだ。
 これら全てが志を同じにする仲間が知恵をしぼり出してまとめ上げたレポート・授業案類である。
 それらを「自分の実践」にすぐ生かせるように、と思ってこの冬内容別・教科別に分類・整理したのである。

 午前中、郡山町の花尾神社に「初詣」に行く予定。
 
 学    校  1 授業準備
 2 学級作り準備
 3 校務関係の準備
 4 その他
 サークル&
 イベント
 1 2次案内作成
  @ 2次案内  A 鹿児島市地図案内  B 大学内地図案内
  C 領収書   D 案内文         E その他
 2 2次案内宛名書き&入金確認(郵便局)
 3 参加者名簿作成
 4 切手・封筒・紙購入
 5 イベント役割分担及びその連絡
 6 イベント会場視察
 7 夕食会&懇親会の参加人数の把握(メーリングで連絡)
 8 イベント横断幕依頼
 9 事務用品・イベント道具関係の確認(昨年度のものを参照する)
10 有田先生・野口先生への事務連絡
11 その他必要なこと

 
 個   人  1 個人
 2 家族
 3 その他
日記(1月)    戻る    トップへ